Marco 知の鍵

ああ、ビブリア古書堂みたいな場所で一日中 本を読んでいたい。

幸田露伴『野道』でみる、野山の楽しみ方

幸田露伴の『野道』という短編を堪能し、40年前のことを思い出しました。 確か、場所は埼玉県秩父の正丸峠だったと思います。 ハッキリ特定できないのには古い話であるとともに、 こういうことをするのが日常茶飯事だったからです。 写真手前は、若かりし頃…

ちくま日本文学全集 幸田露伴

ずっと幸田露伴の書いたものは“難解なもの”と思ってました。 以前、幸田露伴・文 父娘のドラマを見て、露伴の厳格ぶりに、作品の方もゴリゴリと堅苦しいのではないかと勝手に思っていたんです。 その印象は、半分正しく、半分あてはずれ。 ちくま日本文学全…

Lonette McKee について

昨晩 観た『Round Midnight』という映画に、魅力的な俳優 ( ミュージシャン ) が大勢 出てきたので、どんなキャリアの人たちか調べてみました。 今回は、Lonette McKee という女優さんの話。 彼女は、Darcey Leigh ( ダルシー・リー ) というジャズ歌手の役…

あさイチ プレミアムトーク 宮本信子さん

あさイチのプレミアムトークに、宮本信子さんが登場。 『あまちゃん』に出演中の宮本さんは、ドラマの裏話や大事にしていることなど話ししていました。 トークって人柄が出てしまいますよね。 宮本さんは、想像通り、いえ想像以上にチャーミングで素敵な方で…

ヤフオクで宝物

最近、困ったものにはまっちゃいまして。。。 ヤフオクっていうんですか? 欲しい古書が結構 出品されていて、オークションデビューしてしまいました。 私が欲しいと思う古書は競争相手がいないらしく、100%で初期価格で落札できちゃいます。 セリというもの…

志賀直哉 『暗夜行路』

暗夜行路 ( 前篇 ) 、途中でちっと停滞したけれど、おおむね良好に読了しました。( ワタシが読んだ ) 筑摩現代文学大系20 には、前編しか入っておらず、後編読むなら、もう一冊買わないとならない。買っちゃう? これ ↓ (ヤフオクで、1000円~40000円) 後編を…

鎌倉 公文堂

鎌倉に行くと寄りたくなるのが、由比ヶ浜にある公文堂書店です。 鎌倉で一番古い古書店だとか。 流石に里見弴が住んでいた鎌倉の本屋さんだけあって、里見さんの古書も充実してる。 なんでもかんでも買える財力はないから、ガラス越しに眺めてばかりですが、…

真夜中のパン屋さん

NHK BSプレミアムドラマで、放送していた『真夜中のパン屋さん』楽しく観終りまして 、 続いて大沼紀子著『真夜中のパン屋さん~午前0時のレシピ』を楽しく読了しました。 気に入ったドラマに共通するのは何かなと考えたら、 そのドラマの世界に自分も入り込…

講談社の絵本 ゴールド版

昭和30年代の“講談社の絵本”を、ネットでよく見かけるようになった。 懐かしみを感じる人が多く、需要が高まったのか、かなりの高値がついている。 「ぶんぶくちゃがま」というと、この絵を思い出すし、私にとっての「ちびくろさんぼ」は、この子です。 これ…

映画 『それから』

小説「それから」に続き、森田芳光監督映画『それから』を見ました。 主人公の代助を演じるのは、今は亡き松田優作さん。亡くなられて2426年も経つんだわね。この映画で主人公の長井代助を演じたのは彼が、35歳、役者としても輝いていた時期だった。 最初、…

漱石全集で、「それから」 を読む

夏目漱石の「それから」を、38年ぶりに読みました。 高校時代に読んだ時は、「親のすねをかじっている男が、親友の奥さんを好きになり、親からも親友からも絶縁される」という筋のどこが面白いのか、登場人物の誰にも思いを寄せられず、さっぱりだった。 再…

THE VERY BEST OF NAT KING COLE

ナット・キング・コールの声が好きだと言ったら、 MOURIがベストを買ってきてくれました。 2枚組、50曲。何とも聞きがいのあるアルバム。 ナット・キング・コールの歌で、特に好きなのが、Unfogettable, Mona Lisa, Smaile, それと Fly me to the moon とこ…

武者小路実篤『初恋』

『初恋』備忘録 武者小路実篤の本を読むキッカケは、里見弴つながりだった。 ひとつことに興味を持つと、今まで見過ごしてきたものが見えてきたりする。 武者小路実篤に関していえば、 偶然 通った場所に『武者小路実篤記念館』があったり、 探していた里見…

朝倉虎治郎 翁

今年の春、旧朝倉家住宅 を見学して、当主の人となりを知りたくなりました。 あの家は財力さえあれば築けるものではない、杉の間は、柾目ひとつひとつを吟味されていたし、 棚板の彫刻には、良いものを沢山見てきた人が選ぶ “ 遊び心のある趣味の良さ ” を、…

日曜日は オスカー・ピーターソン

昔からジャス好きのMOURIだが、ここにきて拍車がかかったようで、 古いジャズのCDや、ブルーノートに関する書籍に埋もれて楽しそうに暮らしている。 熟年になるとパーソナルスペースが広くなるのか、お互いの趣味志向を尊重しながら、 気配を感じ、声をかけ…

志賀直哉 『或る朝』

祖父の三回忌の法事のある前日、信太郎は寝床で小説を読んでいると、並んで寝ている祖母が、「明日坊さんのおいでなさるのは八時半ですぞ」と云った。 「わかってます」と云った信太郎だったが、ランプを消したのは一時を過ぎていた。翌朝、信太郎は祖母の声…

志賀直哉 『菜の花と小娘』

1人の小娘が枯れ枝を拾いに山に行くと、 誰かに呼ばれたように思い、 辺りを見回します。 そこには雑草の中から只1本、 小さい菜の花が咲いてしました。 「お前、こんな所で、よく淋しくないのね」 小娘が言うと 「淋しいわ」 菜の花は親しげに答えます。菜…

一生分

文字通り『本の山』 早稲田の古本屋「三幸書房」の若旦那 拓 (仮名) ちゃんが、ご厚意で届けてくれました。 宅配でいいって言ったんですが、それだと凄く高いからって。 m(__)m 「これ、読むの一生かかりそう」と言ったら、そんなことはないだろうとMOURI。 …

早稲田散歩

大塚の病院帰りに、ちょっと足を伸ばして早稲田にいきます。 腰痛・首痛で病院に通っているのに、ちょっとよくなるとブラブラしてしまう あたし。。。 困ったものだと思います。 都電荒川線は、江ノ電と同じで、色々な柄の電車があります。 今日のは、おもい…

本の整理

週末に、筑摩現代文学大系が届くので、本の整理をします。 出るわ、出るわ。 もちろんコレは、ほんの一部です。 本棚の一番いい場所を占めていたのは、テアトロの巻末に付いている戯曲の切り抜きだったり、映画や芝居のパンフレットでした。 MOURIは、蔵書に…

逍遥のシェークスピア

昨日の「シェークスピア全集」を何故買わなかったか無性に悔やまれます。状態が良くないと言っても、何故 3,000円を惜しんだかと。 古書も骨董 (食器) も一期一会、買い逃したら明日はないと懲りているはずなのに。。。 夜中にふとマクベスのセリフが思い出…

早稲田大学坪内博士記念-演劇博物館

綺麗でしょう? 逍遥記念室の天井です。ここは、早稲田大学内にある演劇博物館の中の、坪内逍遥記念室。 この部屋は、演劇博物館の貴賓室として作られ、逍遥さんも来館時に使用されたようです。室内の書棚には、シェイクスピアの翻訳に使った洋書や愛蔵品な…

首痛で 古本屋

変なタイトルだと自分でも思う。ここのところ肩こりを通り越して首から腕にかけて痛みが走ります。それで大塚の病院通いしてるんだけど。。。 先生からは、同じ姿勢はNGと言われちゃった。原因はパソコンだと自分でもわかってるんです。 いつもは痛い痛いと…

古書の軽さ

出先で本を読んでいて、ふと感じことがあります。 古書って軽くて持ちやすいと。 どうしてだろう・・・ 長い間に紙の水分が抜けたとか。。。ははっ、そんなことはないか。。。。 感覚的なものかどうか、計ってみました。 現在の本。333gもある。 昭和28年刊…

サカナクション

最近、気になっているバンドがあります。 サカナクションという、男女5人のグループのロックバンドです。ジャンルは、オルタナティブ・ロックっていう、、、うーん、なんじゃらほいですが、 とてもいい音作りの集団です。 作詞・作曲は、ほとんどボーカルの…

映画 『 アイリス 』

週末に見たアイリスという映画、心に沁みました。イギリスの女性作家アイリス・マードックを主人公に、アイリスの夫ジョン・ベイリーが書いた回想録『Elegy for Iris』を原作としている夫婦の40年を描いたドラマです。 晩年の妻がアルツハイマーを発症してし…

ビブリア古書堂の事件手帖 第6話

毎週、楽しみにしていたビブリアですが、正直言うと3、4話はダレた感じがしてました。 1、2話に比べてテンポが違うって言ったらいいかしら。鎌倉ロケも少なかったし。 ところが6話で盛り返したようです。 「こんな役で、この人 何かありそう ⵈⵈ 」と睨んでい…

映画 「きつねと私の12か月」

いい、写真でしょ? 『きつねと私と12か月』という映画を、如実に表現しているカットです。 ズバリ、きつねと少女のふれあい物語。 ふたり ( ひとりといっぴき ) の距離感が、背中に現れている。 この映画は、ワンシーンだけ「見なきゃよかった」という気持…

つばたさんちのキッチンガーデン

ながらで見ていた番組に釘づけになりました。 今日の料理『つばたさんちのキッチンガーデン』という番組で、 家庭菜園を30年も続けていらっしゃる80代のご夫婦の暮らしぶりが紹介されていました。テレビには、畑の手入れをしている津端さんご夫婦の様子が映…

ビブリア古書堂の事件手帖 3話

今週の一冊は、ヴィノグラードフ・クジミンの『論理学入門』。この本を売りに来た男 ( 中村獅童 ) は、ニット帽にサングラスという怪しげないでたちで、外のパトカーのサイレンの音を気にしながら本を預けて立ち去る。男の本の最後のページに「私本閲読許可…

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