谷崎潤一郎の『青春物語』というエッセーを読みはじめた。 去年、池袋の古本市で手に取り、貴重な写真が沢山掲載されていたので購入したものだった。 読み始めて半分で止めた。 理由は、気分が悪くなったから。 本人は肩のこらない笑い話として皆が知ってる…
この本は、1949 ( 昭和24 ) 年、島木健作の死後 刊行されたものである。 『嵐のなか』が単行本になったのは《この全集が最初》と聞いて探していた。 カバーもちぎれ、中もシミだらけだが、読むのになんら問題はない。 かえって当時のことが想像できる気がし…
偕成社文庫『ネズナイカの冒険』が手に入った。 以前、入手した雨の日文庫『十六人の小人の冒険』の完全版である。 雨の日文庫を読んだ時「終わり方が突然でおかしいな」と思ったが、やはり尻切れトンボだった ことや、気球に乗る前にも話があって、雨の日文…
10月に入手した光文社版『鉄塔の怪人』を熟読。 実際 子供時代には読まなかった少年探偵シリーズも、 今こうして読んでみると、子どもの心に帰れるのが面白い。 物語は、背中にドクロの模様がある巨大カブトムシが町中を のしのし 歩き回るという荒唐無稽な…
池袋の古本市で、江戸川乱歩の少年探偵シリーズ『鉄塔の怪人』を見つけた。 裸本で、あまり状態はよろしくなかったが、500円だったので購入する。 江戸川乱歩は先日、ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』第10話でも取り上げられ、事件の鍵を握る女性が、子供…